一級建築施工管理技士の一次試験では、
金属工事に関する問題も施工分野で定期的に出題されています。
特に試験では
・金属の腐食(電食)
・アルミニウム材料の性質
・ステンレス鋼の特徴
・異種金属の接合
といった 金属材料の性質と施工管理の知識 が問われます。
金属工事は一見すると覚える範囲が広く感じますが、
過去問を整理すると 出題パターンはかなり固定されています。
特に重要なのは次のポイントです。
・異種金属接触腐食(電食)
・アルミニウムの材料特性
・ステンレス鋼の耐食性
・材料の膨張や接合方法
この記事では、過去10年の出題傾向を整理し
「金属工事で得点するために覚えるべきポイント」
を分かりやすく解説します。
はじめに
私は今年、一級建築施工管理技士の一次検定を受験する立場です。
施工分野を勉強していて、金属工事に入ったとき正直こう思いました。
「金属工事って、どこ覚えればいいの?」
現場では
・アルミサッシ
・手すり
・タラップ
などをよく見ます。
ただ、試験勉強になると
「材料の話なのか」
「施工管理なのか」
少し分かりにくい分野です。
そこで私は過去問を10年分整理しました。
すると、金属工事は大きく次の3つに整理できました。
・金属の腐食(電食)
・アルミニウム材料
・ステンレス鋼
つまり
材料の性質+異種金属の組み合わせ
が試験の中心です。
なお
軽量鉄骨下地(LGS)
は内装工事として出題されることが多いため
詳しくは別記事で解説しています。
この記事では
・過去10年の出題パターン
・覚えるべき用語
・試験のひっかけ
を整理して解説します。
金属の腐食(電食)【年度別・過去問分析】
金属工事で最も基本になるのが
金属の腐食
です。
建築では
鋼
アルミ
ステンレス
など、異なる金属が接触することがあります。
このとき発生するのが
電食(異種金属接触腐食)
です。
出題年度+論点(代表例)
• 2024年:金属腐食
• 2022年:防食処理
• 2019年:異種金属接触腐食
• 2018年:金属材料の性質
• 2016年:腐食対策
過去問で問われる基本用語
電食(異種金属接触腐食)
これは
異なる金属が接触
水分が存在
すると発生します。
このとき
イオン化傾向が大きい金属(=電位が低い金属)
が腐食します。
例
鉄+銅
鉄+アルミ
この場合
鉄が腐食
します。
出題パターン分析
試験では
異種金属を直接接触させる
施工が出ます。
これは
誤り
です。
対策
絶縁材を挟む
塗装する
などを行います。
アルミニウム材料【年度別・出題傾向】
金属工事では
アルミニウム
も頻出です。
建築では
・サッシ
・外装パネル
・手すり
などに使われます。
出題年度+論点(代表例)
• 2023年:アルミ材料
• 2021年:アルミ性質
• 2019年:非鉄金属
• 2017年:材料特性
基本代表値・材料特性
アルミニウムの特徴
・軽量
・耐食性がある
・熱伝導率が高い
また
酸化皮膜
を形成するため
腐食しにくい材料です。
出題パターン分析
よくあるひっかけ
アルミは腐食しない
これは
誤り
です。
正しくは
酸化皮膜により腐食しにくい
です。
さらに重要なのが
アルミはアルカリに弱い
という点です。
コンクリートやモルタルは
アルカリ性
のため
アルミが接触する場合は
耐アルカリ塗料などで防食処理
が必要になります。
これは試験でも狙われやすいポイントです。
ステンレス鋼【金属材料の基本】
建築金物では
ステンレス鋼
もよく使用されます。
例えば
・手すり
・外部金物
・設備周り
などです。
出題年度+論点(代表例)
• 2022年:ステンレス材料
• 2020年:金属材料
• 2018年:耐食性
• 2017年:合金鋼
基本性質(確実暗記)
ステンレス鋼は
クロムを含む合金鋼
です。
クロム量
約10.5%以上
含むことで
不動態皮膜
を形成します。
これにより
耐食性
を持ちます。
出題パターン分析
試験では
ステンレスの種類
が問われることがあります。
代表例
SUS304
一般的に使用されるステンレス
SUS316
モリブデンを含む
特徴
耐食性が高い
そのため
・海岸地域
・塩害地域
などで使用されます。
異種金属の接合(施工管理)
金属工事では
異材接合
も重要です。
出題年度+論点(代表例)
• 2023年:金属接合
• 2021年:溶接施工
• 2019年:材料接合
基本施工ルール
例えば
ステンレス鋼+普通鋼
を溶接する場合
異材溶接用の溶接棒
を使用します。
出題パターン分析
試験では
普通溶接棒で溶接
という施工が出ます。
これは
誤り
です。
アルミニウムの線膨張【施工管理】
アルミニウムでは
熱膨張
も重要な性質です。
出題年度+論点(代表例)
• 2022年:材料性質
• 2019年:熱膨張
基本性質
アルミニウムは
鋼(鉄)に比べて
線膨張係数が約2倍
です。
出題パターン分析
そのため
長いアルミ部材
では
伸縮の逃げ(クリアランス)
を設ける必要があります。
これは施工管理の重要ポイントです。
まとめ(視覚整理)
金属工事の重要ポイント
金属腐食
異種金属接触
電食
アルミニウム
・軽量
・酸化皮膜
・アルカリに弱い
ステンレス鋼
・クロム含有
・不動態皮膜
代表例
・SUS304
・SUS316
施工管理
・異材溶接
・熱膨張
過去問から見える優先順位
過去10年の出題を整理すると
重要度は次の順です。
最優先
金属腐食(電食)
次に重要
アルミニウム材料
次点
ステンレス鋼
つまり
腐食+材料性質
ここを押さえると
得点率はかなり安定します。
私の結論
私は金属工事を最初
「覚えること多そう」
と思っていました。
しかし過去問を整理すると
出題の中心は
・腐食
・アルミ
・ステンレス
この3つです。
つまり
出題ポイントはかなり固定
しています。
施工分野の中では
比較的得点しやすい分野
だと私は感じています。
さらに得点を安定させたい人へ
施工分野は
過去問理解=得点
と言われる分野です。
私も最初は
「何を覚えればいいのか」
分かりませんでした。
しかし過去問を整理すると
出題パターンはかなり固定
しています。
そのため私は
過去問題集中心の勉強
をおすすめしています。
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