【原価管理】(実行予算・S字カーブ・コスト管理)はここだけ覚えろ【過去10年の出題パターン分析】一級建築施工管理技士【2026年版】

一級建築施工管理技士の原価管理(実行予算・S字カーブ・EVM)の数値と判断ポイントを解説する試験対策イメージ 施工管理法
原価管理は「分類・乖離・数値判断」で得点が決まる

 

原価管理(実行予算・S字カーブ・コスト管理)は

「分類・乖離・数値判断」を理解すれば得点できる分野です。

 

過去10年(平成28年〜令和6年)を分析すると、

出題パターンは完全に固定されており、

「原価の分類」「S字カーブの乖離」「EVMの数値判断」が繰り返し問われています。

 

重要ポイントは次の3つです。

原価分類(現場管理費と一般管理費の違い)

S字カーブ(上方乖離・下方乖離の意味)

EVM(CV・SV・CPI・SPIの判定)

 

つまり試験では

「費用の分類」+「進捗の読み取り」+「数値からの状態判断」

が正確にできるかが問われています。

 

この記事では

過去10年の出題パターン分析

実行予算の原価分類を一級レベルで整理

S字カーブの乖離とひっかけポイント

EVM(CV・SV・CPI・SPI)の完全理解

を体系的に解説します。

 

また、施工管理法の分野は単体の暗記だけでなく、全体の流れや考え方を理解することが得点につながります。

出題意図と重要ポイントを体系的に整理したまとめはこちら。

→【施工管理法まとめ(出題ランキング+完全攻略)】

【施工管理法】まとめ(出題ランキング+完全攻略)過去問10年分析|一級建築施工管理技士【2026年版】
一級建築施工管理技士(一次検定)の施工管理法を過去10年分析で完全整理。安全管理・工程管理・品質管理を中心に出題25〜30問を攻略。優先順位・計算問題・重要数値まで最短で合格ラインに乗る戦略を解説。

 

はじめに

 

私は今年、一級建築施工管理技士(一次検定)を受験するにあたり、

原価管理を徹底的に見直した。

 

最初にハマったのはこれだった。

  • 用語は分かるのに問題が解けない
  • S字カーブは知ってるのに判断を間違える
  • CV・SVは覚えたのに選択肢で迷う
  • 原価の分類問題で確実に落とす

 

ここで気づいた。

一級の原価管理は「用語暗記」ではなく「判断力の試験」

 

過去10年の出題を分析すると、問われているのはこの3つ。

  • 原価の「正確な分類(現場管理費 vs 一般管理費)」
  • S字カーブの「乖離の意味」
  • EVMの「数値の解釈(異常状態の判断)」

 

つまり、

「現場の状況を数字で説明できるか」が問われる

 

この記事では、
ひっかけ・誤答パターンまで完全に潰す一級レベルの内容で解説する。

 

実行予算

 

実行予算は原価管理の基準であり、分類問題の出発点。

 

出題年度+論点(代表例)

 

  • 令和5年:原価構成
  • 令和4年:費用区分
  • 令和3年:間接費の内訳
  • 令和2年:現場管理費
  • 令和元年:一般管理費

 

原価構成(最重要)

 

【基本構成】

  • 直接工事費(※材料費、労務費、外注費など直接的な費用)
  • 共通仮設費(※仮設建物、運搬費など現場全体で使う費用)
  • 現場管理費(※現場運営に必要な間接経費)
  • 一般管理費(※本社の維持管理に必要な経費)

 

一級で差がつく「分類」

 

ここが最重要。

 

■ 現場管理費

 

現場に紐づく管理費

  • 現場監督の給料
  • 現場職員の福利厚生費
  • 退職金(※現場従事期間分)
  • 事務用品費(現場)
  • 通信費(現場)

(※補足:現場で使用する「保険料」や「租税公課」もここに含まれます)

 

■ 一般管理費

 

会社全体にかかる費用

  • 本社経費
  • 役員報酬
  • 本社の光熱費
  • 営業費

(※補足:現場とは直接関係のない「研究開発費」や「広告宣伝費」もここです)

 

出題パターン分析

 

超頻出ひっかけ

  • 「現場監督の給料 → 一般管理費」 → ❌
  • 「本社の費用 → 現場管理費」 → ❌

 

正解

  • 現場に紐づくかどうかで判断

 

試験の核心

 

「誰に紐づく費用か」で瞬時に判断できるか

 

S字カーブ

 

S字カーブはグラフ問題ではなく“状況判断問題”

 

出題年度+論点(代表例)

 

  • 令和5年:進捗評価
  • 令和4年:遅延判断
  • 令和3年:出来高比較

 

基本理解

 

  • 横軸:時間
  • 縦軸:出来高累積

 

一級で問われる本質

 

ここが弱いと落ちる。

 

■ 上方乖離(実績>計画)

 

工程:進んでいる

ただし注意:コストが増えている可能性あり

 

■ 下方乖離(実績<計画)

 

工程:遅れている

ただし注意:コスト抑制の可能性もある

 

■ 傾きの変化

 

  • 激に増加 → 人員投入・突貫工事
  • 停滞 → 天候不良・資材遅延

 

出題パターン分析

 

よくある誤答

  • 上=良い、下=悪い → ❌単純判断(※コスト面を含めた総合評価が必要)

 

正解

  • 工程とコストを分けて考える

 

試験の核心

 

「進捗」と「コスト」を分離して判断できるか

 

コスト管理(EVM)

 

ここが合否を分ける最重要分野

 

基本指標

 

  • PV(計画値):Planned Value
  • EV(出来高):Earned Value
  • AC(実コスト):Actual Cost

 

基本式(絶対に外すな)

 

  • CV = EV − AC(※コスト差異:Cost Variance)
  • SV = EV − PV(※工程差異:Schedule Variance)

 

判定(ここが本番)

 

■ CV(コスト差異)

 

  • +:予算内(利益)
  • -:予算超過(赤字)

 

■ SV(工程差異)

 

  • +:予定より進んでいる
  • -:遅れている

 

一級で狙われる「比率」

 

ここが抜けると落ちる。

 

■ CPI(コスト効率)

 

  • CPI = EV / AC
  • 1以上 → 良好
  • 1未満 → 悪化

 

■ SPI(工程効率)

 

  • SPI = EV / PV
  • 1以上 → 順調
  • 1未満 → 遅延

 

超重要ひっかけ

 

頻出ミス

  • EVとACの逆転 → ❌(※出来高を基準にすることを忘れない)
  • 「ACが大きい=良い」 → ❌

 

試験の核心

 

「状態を日本語で説明できるか」

 

例:

  • EV<AC → コスト超過
  • EV<PV → 工程遅延

 

まとめ(視覚整理)

 

【原価分類】

  • 現場管理費=現場に紐づく
  • 一般管理費=会社全体

 

【S字カーブ】

  • 上方乖離=進捗先行
  • 下方乖離=進捗遅延

 

【EVM】

  • CV=EV−AC
  • SV=EV−PV
  • CPI・SPIも重要

 

過去問から見える優先順位

 

  • 【最重要】 原価分類(現場 vs 一般)、CV・SV・CPI・SPIの計算と判定
  • 【次に重要】 S字カーブの乖離判断(進捗の良し悪し)
  • 【次点】 実行予算の作成目的や時期などの用語

 

つまり、

「分類・乖離・数値判断」ができれば勝てる

 

私の結論

 

正直、ここが一番難しかった。

 

理由はシンプル。

 

なんとなく理解”が通用しないから

 

一級で必要なのはこれ。

  • 原価を正確に分類できる
  • グラフから状況を読める
  • 数字で異常を判断できる

 

ここまで仕上げれば、
原価管理は確実に得点源になる

 

さらに得点を安定させたい人へ

 

一級建築施工管理技士 合格へのロードマップ

 

最後に結論。

 

この分野は「慣れ」でしか仕上がらない

  • 同じひっかけ
  • 同じミス
  • 同じ構造

 

これが繰り返される。
やるべきことは1つ。

 

過去問で“判断の反射”を作ること

 

式を覚えるだけでは足りない。
「この状態は何か?」を即答できるようにする

 

ここまで到達すれば、
本番でもブレずに正解できる

 

👉 一級建築施工管理技士おすすめ過去問題集

 

最短で合格したい人へ|次に読むべき記事

まずは“合格戦略”を理解する

一級建築施工管理技士は、やみくもに勉強しても受かりません。

最初にやるべきは「どこで点を取るか」を決めることです。

→【6割を確実に取る逆算型戦略】

【逆算型】一級建築施工管理技士「一次検定」対策|現場監督のための6割死守・勉強戦略【2026年版】
一級建築施工管理技士「一次検定」は約72問中43〜45問(約60%)で合格。本記事では、忙しい現場監督でも再現できる6割逆算の勉強法を解説。施工管理法・出題頻度・過去問の回し方・応用能力問題対策・本番で点を取り切る方法まで網羅。

全体像から逆算して迷わなくする

「何から手をつけるべきか分からない」という人は、まず全体像を掴んでください。

順番を間違えると、それだけで時間を無駄にします。

→【合格ロードマップ】

【ロードマップ】一級建築施工管理技士|完全攻略(施工+施工管理+法規まとめ)【過去問10年分析】
一級建築施工管理技士 一次検定を過去問10年分析で完全攻略。全82問→60問選択、施工管理法は60%足切り(No.61〜75で9問必須)。施工・法規・施工管理法の優先順位と最短合格ルートを具体解説。

勉強時間を最短化したい人へ

働きながら合格するには、“時間の使い方”がすべてです。

ダラダラやるより、短期間で一気に仕上げる方が現実的です。

→【勉強時間+AI時短術】

【必要勉強時間は?】最短合格+AI時短術を公開|一級建築施工管理技士【2026年版】
一級建築施工管理技士の勉強時間で悩んでいませんか?現役施工管理が「最短で合格する現実ライン(150〜300時間)」を公開。勉強時間の内訳・効率化テクニック・AI活用まで完全解説。時間がない社会人でも合格できる戦略をまとめました。

さらに差をつけたい人へ|効率を最大化する方法

AIを使って“過去問の先”まで攻略する

過去問だけでは、今の試験は足りません。

AIを使えば、理解・暗記・演習を一気に加速できます。

→【AIで一次検定をハックする方法】

【無料模試】一次検定をAIで体験!プロンプトで「過去問の先」を攻略する独学最短ルート|一級建築施工管理技士【2026年版】
一級建築施工管理技士の一次検定、過去問暗記だけで安心していませんか?「施工管理×AI」を駆使し、無料のGeminiやChatGPTで初見問題を無限生成する新常識の勉強法を公開。難易度が上がる2026年試験に備え、解答速報を待たずに合格を確信するアウトプット術を解説します。独学で6割を死守する完全コピペ用プロンプト付き。

そもそも難易度と現実を知っておく

試験のレベル感を知らないまま勉強すると、方向を間違えます。

まずは「どれくらい難しいのか」を把握しておきましょう。

→【難易度・合格率・攻略法】

【難易度は?】合格率・偏差値・勉強時間・最短攻略法を現役が完全解説|一級建築施工管理技士【2026年版】
一級建築施工管理技士の難易度を現役が完全解説。一次40〜50%・二次約30%の合格率、偏差値55前後のレベル感、2024年制度改正の影響、必要な勉強時間(200〜500時間)まで網羅。さらに過去問主義・AI活用による最短攻略法も解説。働きながら合格を目指す人必見。

キャリアも変えたい人へ|施工管理の現実と選択肢

施工管理という仕事のリアル

試験の先にあるのは「仕事」です。

きつい現実も含めて、全体像を理解しておくと後悔しません。

→【施工管理とは?仕事内容と現実】

【施工管理とは?】仕事内容・現場監督との違いを現役が暴露|きつい現実と年収を上げる戦略まで完全解説【2026年版】
施工管理とは何かを現役が本音で解説。仕事内容(工程・品質・原価・安全の4大管理)、現場監督との違い、きついと言われる理由、年収事情まで網羅。さらに1級建築施工管理技士によるキャリアアップや転職戦略も紹介。これから施工管理を目指す人・働き方に悩む人必見。

環境を変えて年収を上げるという選択

「このままでいいのか」と感じているなら、行動する価値はあります。

実際に年収を上げた方法をまとめています。

→【転職で年収200万UPした全手法】

【施工管理の転職】激務を脱出し年収200万UPした全手法|現役現場監督の成功体験談
「施工管理はきつい、やめたい」と悩んでいませんか?28歳・2児の父である現役施工管理技士が、残業月100時間越えから年収200万円UP &定時帰宅を実現した転職のコツを全公開。2026年の建設業界で失敗しないエージェントの活用法や市場価値の上げ方を解説します。

 

関連記事

 

・施工計画(事前調査・組織)

・工程管理(工程表の種類・工期短縮)

・工程管理(ネットワーク工程表)

・品質管理(QC七つ道具・統計手法)

・品質管理(品質特性・現場試験)

・安全管理(足場・高所作業)

・安全管理(重機・土砂崩壊・酸欠)

・安全管理(KYK・安全教育)

・環境管理(リサイクル法・騒音振動)

・原価管理(実行予算・コスト管理)    ◀️今見ている記事