この記事は
・一級建築施工管理技士 一次検定を受験する人
・施工分野の塗装工事を効率よく得点したい人
に向けて書いています。
はじめに
私は今年、一級建築施工管理技士の一次試験を受験する立場です。
施工分野の勉強を始めたとき、塗装工事の問題を見てこう思いました。
「塗装って現場では普通にやっているのに、試験になると急に難しくなる…」
実際、私も最初は何度も間違えました。
理由はシンプルで、
塗装工事は「目に見えない条件」を数値で問われる
からです。
例えば
• 気温
• 相対湿度
• 風速
• 乾燥時間
• 可使時間
などです。
しかし過去10年の過去問を整理すると、
塗装工事の出題はほぼ次の3つに集約されます。
・施工環境条件
・塗装工程(乾燥時間)
・塗膜不良の原因
つまり、
この3つを押さえるだけで得点源に変わる
分野です。
この記事では、
• 過去10年の出題パターン
• 覚えるべき数値
• 引っかかりやすい落とし穴
を、初心者でも理解できるように整理しました。
塗装可能な環境条件【年度別・過去問分析】
塗装工事で最も基本となるのが
塗装作業の環境条件
です。
これは
建築工事標準仕様書
JASS18(塗装工事)
でも最重要管理事項とされています。
なぜ試験に出るのかというと、
塗膜の硬化
塗膜の付着性能
に直接関係するためです。
出題年度+論点(代表例)
過去10年の代表例
• 2024年:塗装作業環境
• 2022年:気温条件
• 2021年:相対湿度
• 2019年:塗装可能条件
• 2017年:施工管理
多くの問題は
気温+相対湿度+風速+結露
の組み合わせです。
過去問で問われる代表値
塗装工事の基本条件
気温
5℃以上
相対湿度
85%以下
※試験では「相対湿度」
という表現が使われます。
結露
結露している場合は施工不可
風速(屋外吹付塗装)
5m/s以上で作業中止
落とし穴
試験では次のような引っかけがあります。
例
• 気温3℃
• 相対湿度90%
• 風速6m/sでも施工可能
これはすべて
不適切施工
です。
出題パターン分析
主な出題
①施工可能条件
②不適切施工の選択
③塗膜不良の原因
まとめポイント
塗装可能条件
気温
5℃以上
相対湿度
85%以下
結露
施工不可
風速(屋外吹付)
5m/s以上で作業中止
塗装工程【年度別・出題傾向】
塗装工事では
塗装工程の順序
もよく出題されます。
特に金属塗装では
防錆性能
耐久性能
に関係するため、
施工管理で重要なポイントです。
出題年度+論点(代表例)
• 2023年:塗装工程
• 2020年:金属塗装工程
• 2018年:塗装順序
• 2016年:下地処理
基本代表値
塗装工程
下地処理(ケレン)
↓
下塗り
↓
中塗り
↓
上塗り
ケレンとは
金属塗装の下地処理を
ケレン
といいます。
ケレンには
• 1種ケレン
• 2種ケレン
• 3種ケレン
• 4種ケレン
があり、
試験では
さび除去方法の区分
として出題されることがあります。
工程間隔(乾燥時間)
塗装工事では
各工程ごとに乾燥時間を確保
する必要があります。
乾燥不足の場合
塗膜はがれ
ふくれ
の原因になります。
もう一つの落とし穴
工程間隔は
短すぎてもダメ
ですが
長すぎてもダメ
です。
乾燥しすぎると
塗膜の付着力が低下
するためです。
出題パターン分析
①工程順序
②工程省略
③工程間隔(乾燥時間)
塗膜不良(ふくれ・はがれ)【塗装分野の最頻出】
塗装分野で最も出題されるのが
塗膜不良の原因
です。
私は最初、この問題を何度も間違えました。
理由は
🟡現象と原因の組み合わせ
を覚えていなかったからです。
出題年度+論点(代表例)
• 2024年:塗膜不良
• 2022年:ふくれ
• 2019年:塗膜はがれ
• 2017年:塗膜欠陥
出題区分(確実暗記)
ふくれ
原因
下地の水分
揮発の遅い溶剤の残留
下地からの空気の膨張
塗膜はがれ
原因
下地処理不足
付着不良
ピンホール
原因
塗膜中の空気
溶剤の急激な揮発
落とし穴
例
「ふくれ → 下地処理不足」
これは
誤り
です。
出題パターン分析
①現象 → 原因
②原因 → 現象
③施工条件との関係
2液型塗料の可使時間【1級特有の論点】
1級試験で頻出なのが
2液型塗料の可使時間
です。
2液型塗料は
主剤
硬化剤
を混合して使用します。
出題年度+論点(代表例)
• 2021年:可使時間
• 2018年:塗料管理
• 2016年:2液型塗料
基本ルール
混合後の可使時間(ポットライフ)を過ぎた塗料は使用できない
落とし穴
試験では
• 可使時間後でも希釈すれば使用可能
• 可使時間は無制限
などが出ますが、
すべて誤り
です。
まとめ(視覚整理)
塗装工事の重要ポイント
塗装可能条件
気温
5℃以上
相対湿度
85%以下
風速
5m/s以上で吹付作業中止
塗装工程
下地処理(ケレン)
↓
下塗り
↓
中塗り
↓
上塗り
各工程ごとに乾燥時間を確保
塗膜不良
ふくれ
下地水分・溶剤残留
はがれ
下地処理不足
ピンホール
空気混入
2液型塗料
可使時間超過は使用不可
過去問から見える優先順位
過去10年の出題分析
最優先
• 塗装環境条件
• 塗膜不良原因
次に重要
• 塗装工程
• 工程間隔
1級特有
• 可使時間
つまり
塗装工事は「施工条件+不具合原因」で確実に得点できる分野
です。
私の結論
私は最初、塗装工事がかなり苦手でした。
理由は
覚える数値が多い
からです。
しかし過去問を整理すると、
出題パターンはかなり固定
していることに気づきました。
特に重要なのは
塗装環境条件
塗膜不良原因
です。
ここを押さえるだけで
塗装工事は安定して得点できる分野
になると思っています。
さらに得点を安定させたい人へ

施工分野は
過去問の理解=得点
と言ってもいい分野です。
私も最初は
「どこを覚えればいいのか」
が分かりませんでした。
しかし過去問を分析すると、
出題論点はかなり固定
しています。
そのため私は、
過去問題集中心の勉強
が一番効率的だと感じています。
(おすすめ問題集はこちらでまとめています)
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